年末から食べていた、かぶら寿しの桶が、ついに空になった。これで来冬までお預けだが、あらためて気づいたことをひとつ。砺波地方なら、どこの家でも(最近はそうでもないかも)漬けているこの郷土料理は、意外に共通のレシピがないようだ。
我が家は、甘酒に漬け込んだような感じで、とても甘酸っぱくジューシーなタイプ。フレッシュな食感で、糀や残った汁まで口にしたくなるほど。いくつでも食べられる。
これに対して、お店などで売られているものは、桶から出してからの日持ちを考慮してか、からっと仕上げてある場合が多い。先日、友人宅からいただいたのは、さらに唐辛子を加えて、ピリ辛に仕上げてあった。たくさん食べることはできないが、酒の肴などにはもってこい。以前、ゆずやヒジキなどをあしらったものも、食べたことがある。
北陸は「発酵王国」といわれるほど、おいしい発酵食品が多いが、体系的な研究はあまり見たことがないように思う。いろいろと調べてみると、面白そうだ。
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