田んぼを預けるのに金が要る

となみ散居村の眺望

豊かな農地が広がる散居村。この素晴らしい景観を、いつまで守っていけるだろうか。

ブログタイトルは「散居暮らしの楽しみ」だが、「苦しみ」の話も。

我が家の1町歩(1ha)ほどの田は、夜勤職場に異動になった30年ほど前から、小学校の同級生が経営する請負耕作業者に預けている。当時の小作料は、年30万円ほど。粗利は自分で耕作するより少なかったが、機械を買わなくてもよいので圧倒的に有利だった。

その後、米価下落や減反拡大で小作料はどんどん下がり、昨年度はなんと8万円ほどに。用水費(用水は農家が金を出し合って整備している)や固定資産税を払うと、初めて3万円弱の赤字になった。もちろん、コメを買う金は別にしてだ。

政府はこれまで農業経営効率化を目指して、大規模農家育成に力を入れてきた。小規模な兼業では“機械貧乏”になるばかりだから、方向は間違っていないのだが、先祖伝来の田を預けるのに金が要るのでは、どうにもならない。
今後、高齢化がさらに進めば、空き家が急増し、田の持ち主は都会など遠方に住む子供や縁者に移る。そんな不在地主たちが、赤字をずっと負担し続けてくれるだろうか。といって川上から川下までつながる用水が途切れれば、地域全体で耕作ができなくなる。

私は記者時代、この問題を何度も指摘してきたのだが、ほとんど注目してもらえなかった。散居村のど真ん中にある優良農地を持つ我が家ですら、ついに赤字転落。事態はいよいよ深刻になってきた。

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